「テセウスの船」と「僕だけがいない街」は類似作?似てるパクリ疑惑について詳しくご紹介していきます!
続きが気になって読みだしたら止まらない大ヒットコミック「テセウスの船」。
完結を迎え、スッキリした気持ちで読み終えた方も多いと思いますが、実はこの作品に類似作があると話題になっている事をご存知ですか?
今回は、噂されている「テセウスの船」と「僕だけがいない街」の類似性や、「似てる」「パクリ」と言われてしまう理由について解説をしていきます!
それぞれどんなストーリーなの?という疑問も比較してご紹介していきますので、最後までじっくりとお楽しみくださいね♪
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「テセウスの船」は「僕だけがいない街」と似てるパクリ作品?
[お知らせ]
「テセウスの船」のテレビドラマ化を記念して、1〜3巻パックが発売されました。通常なら3冊で1800円ぐらいする所が900円となり、かなりお買い得になっています。
僕とモーニング編集部からの感謝の気持ちです☺️ pic.twitter.com/ua8hfeUjm3— 東元俊哉 (@toshiya_paris) December 27, 2019
「テセウスの船」と「僕だけがいない街」はそれぞれ、大ヒットとなった人気漫画ですね。
もちろんタイトルを見ても分かる通り別々の作品ですし、作者の方も別の漫画家。
どちらも大ヒットを記録し、読者の方の評価も上々の作品です。
それでも「似てる」「パクリ」と噂されてしまうのはなぜなのでしょうか!?
ここでは、それぞれの作品の基本情報・作品の概要やあらすじを改めておさらいしていきましょう!
「テセウスの船」基本情報・概要は?
- 作者:東元俊哉
- 連載雑誌:モーニング(講談社)
- 連載時期:2017年30号~2019年30号
- 単行本巻数:全10巻
- メディア:2020年1月よりTBSにて実写ドラマ放送予定
「テセウスの船」は、東元俊哉さんによるコミックで、約2年間の連載で完結を迎えました。
10巻という巻数も非常に読みやすく、1巻目から続きが気になるストーリーが描かれており、サスペンスの要素が強い印象を受けます。
他にも家族や人間ドラマもテーマとなっていて、物語が終盤に進むにつれ深く様々な事を考えさせられる作品です!
作者プロフィール
- 名前:東元 俊哉(ひがしもと としや)
- 生年月日:1981年
- 出身地:北海道
- 作品:『破道の門』『湘南レスキュー部』『バウンスアウト』『バタフライ』など
以前は、東元 俊也名義でも活動されていた東元先生。
「テセウスの船」は先生の歴代の作品の中でも一番の大ヒット作品となりました!
あらすじは?
28年前北海道の音臼村の音臼小学校で「無差別殺人事件」が発生。
容疑者として逮捕されたのは、音臼村の元警察官で、主人公・心の父親である佐野文吾でした。
この事件の判決は“死刑”…しかし、文吾は逮捕から一貫して無罪を主張し続けていました。
加害者家族として暗い人生を強いられる事となった心は、ある日ある事をキッカケに、父親の事件の冤罪を疑い、独自に真相を追求しようと事件が起きた小学校の跡地を訪れます。
その時濃霧が視界を覆い、心は気が付くと過去にタイムスリップしていたのです。
“過去の出来事を変えれば未来が変わる”それに気が付いた心は、事件を無かった事にしようと過去の出来事を次々に変えていくのですが…。
「僕だけがいない街」基本情報・概要は?
【僕だけがいない街】
パッとしない漫画家でフリーターの藤沼悟は事件や事故を看破するまで時間がループする現象・再上映が起きるようになる
何度もリバイバルを経験する中、母が何者かに殺害され彼は突如18年前に戻る pic.twitter.com/s94FdV51o2— オススメ超名作映画! (@introduceM) December 29, 2019
- 作者:三部 敬
- 連載雑誌:ヤングエース(KADOKAWA)
- 連載時期: 2012年7月号~2016年4月号
- 単行本巻数:全9巻(本編は8巻まで。9巻は外伝『Re』収録)
- メディア:2016年アニメ放送、2016年実写映画上映、2017年実写ドラマ放送(Netflix)
三部先生が描いた「僕だけがいない街」は、コミックはもちろん実写映画が上映された事でも多くの人が注目した作品です。
アニメやネット版とは言え実写ドラマ化までされているとなると、その人気っぷりが分かりますね!
「テセウスの船」よりも前に、4年間の連載を経て、全9巻の単行本が発売されており、作品ボリュームは同じくらいと言えます。
作者プロフィール
- 名前:三部 けい(さんべ けい)
- 生年月日:3月5日
- 出身地:北海道苫小牧市
- 作品:『菜々子さん的な日』『非日常的なネパール滞在記』『夢で見たあの子のために』『水溜まりに浮かぶ島』など
瓦敬助(かわら けいすけ)名義でも活躍されており、これまでの作品は多岐にわたります。
現在は千葉県に在住し、『夢で見たあの子のために』や『水溜まりに浮かぶ島』を連載中。
あらすじは?
主人公の藤沼悟は「悪いことが起こる原因が取り除かれるまで」直前の時間に何度もタイムスリップする「再上映(リバイバル)」という特殊能力の持ち主。
自分の意思とは関係なく発動し、自分にとっては何のメリットも感じられない能力を持て余しながら、ピザ屋のアルバイトで生計を立てていました。
ある日交通事故をめぐる「再上映」を経験した悟は自身が負傷してしまう事に。
二日間の入院生活により、ピザ屋で一緒にアルバイトをしていた愛梨と親しくなり、母親・佐知子が上京してくるという変化が訪れました。
そんな中、ある誘拐事件の真犯人に、母・佐知子が気づいてしまい殺害され、悟が犯人に仕立てあげられてしまいます。
ここぞと「再上映」を発動、母を助けようとする悟だが失敗…。
もう一度「再上映」でタイムスリップすると、たどり着いたのは20年近く前の小学校時代。
悟はある誘拐事件の真犯人であり母を殺害した犯人である人物を2つの時代を行き来しながら追い詰めていきます。
テセウスの船と僕だけがいない街が似てるパクリと言われる理由や類似点は?
ついに!!!!!!
買えました。。♡すっごい面白いです!
早くドラマ見たいなぁ(^^)#竹内涼真#テセウスの船 pic.twitter.com/t4tDg3DWzx— な👁️🗨️クジ (@takeuchi__oshi) December 28, 2019
では、もう少し具体的に、「テセウスの船」と「僕だけがいない街」のどんなところが似てる、パクリ、と言われてしまう原因になっているのかについて見ていきましょう。
確かに、ひとつひとつ比べていくと、似ている箇所はいくつか散見されます。
しかし、どちらも最後まで読んでみると全く違ったテーマが描かれている作品に気付く事が出来ますので、その点も面白い見どころと言えそうですね!
作品の中心が“タイムスリップ”
まず、どちらにも欠かせない、鍵を握っている設定のひとつとしてタイムスリップするという特徴があるでしょう。
テセウスの船の主人公はそのような特殊能力を持っていたわけではありませんが、突如タイムスリップしてしまいストーリーが展開していくストーリー。
一方の僕だけがいない街は、主人公の持つ能力であり、その能力こそが鍵を握っていることは最初から安易に想像できる展開です。
どちらも本質は違いますし、タイムスリップする作品は他にもいくつかありますが、その他の展開の類似性も相まって、「テセウスの船」と「僕だけがいない街」が似てる・パクリと言われる理由となったのでしょうね。
どちらも過去にタイムスリップしている
そして、このタイムスリップで似ている点としてもう一つ思い浮かぶのが、どちらも過去にタイムスリップをするという事。
その上で、過去に起きた出来事を変えようと主人公が行動を起こしていく部分も似ているポイントと言えるでしょう。
僕だけがいない街は18年前、テセウスの船は28年前へそれぞれタイムスリップしているので時系列は異なりますが、過去を変える事で物語が進行していくというストーリーは確かに似ていると感じられますね。
タイムスリップの内容は似ていない?
しかし、2つの物語を比べてみると、タイムスリップの内容でも大きく違うポイントが。
それは、テセウスの船の主人公は、現代の姿のまま過去へタイムスリップしているのに対し、僕だけがいない街はタイムスリップした時の自分の姿に変化するという特徴です。
18年前に戻った僕だけがいない街では、小学生時代に戻っていますが、テセウスの船は大人になった自分のまま過去に存在するのです。
この違いは“タイムスリップ”という設定が同じ作品間において、大きな違いの一つと言えるのではないかと思いますね!
舞台が“北海道”
そして、どちらもストーリーが展開されていく舞台となっている場所が「北海道」という共通点もあります。
これは双方の作者が北海道出身なので、自然と想像がわきやすい馴染みのある地域が採用されたのでしょう。
そのため、後から描かれたテセウスの船が、僕だけがいない街をまねて北海道にしたという事ではなく、ストーリーを構想する上で自然と北海道になったという事でしょうね。
しかし、北海道の雪景色などの特徴的な雰囲気がそれぞれの作品で描かれていますし、タイムスリップ+北海道と、類似点が重なる事で似てると感じる瞬間が増えているのかもしれません。
ストーリーの最後には大きな違いが?
とは言え、両方の作品をそれぞれ読み進めていけば、全く本質は異なる作品であることに気が付くはずです。
設定でいくつか似ている場所があるとしても、ストーリーの展開や、そこに意味するテーマのようなものは全く似ていませんよね。
ネタバレとなってしまうのであまり詳しくは書きませんが、テセウスの船にはタイトル通りのテーマが隠されています。
そのため、最後まで読み終わった後は、難しい“テセウスの船”問題や、加害者家族について色々と考えさせられるはず。
読み進めるにつれ、どんどん2つの作品が似ていると思う事は無くなっていきますので、まだ途中までしかご覧になっていない方には、是非最後まで読み進めていただきたいですね!
テセウスの船と僕だけがいない街の読者の反応・感想は?
僕だけがいない街もテセウスの船も
事件の舞台北海道なのか
ストーリー性が似てるから面白そうだと思って今読んでるけどこんなとこにも共通点— きっこうちゃん (@bob_bab_kn) December 28, 2019
kindleで「テセウスの船」っていうマンガが1、2巻無料でタイムスリップ系サスペンスってことで、どれどれ〜と読み始めたらその後最新の9巻まで購入してしもうた。舞台も北海道だから僕だけがいない街と似てるけどサイコ色強め。次巻で完結かなぁ楽しみ
— satomina (@m_i_n_a_s) November 24, 2019
たけりょーが出るから原作一気読みしたらめっちゃ面白かった!来月、再来月出る最後の単行本が楽しみ。舞台北海道だしタイプスリップして犯人探しするのは「僕だけがいない街」と設定モロかぶりだけど、「加害者家族」ってフィルターが深みがあっていい。 #テセウスの船
— あさこ@高い塔に住んでない (@piccadilly19) October 30, 2019
テセウスの船は4巻くらいまで読んでジェネリック僕だけがいない街じゃんと思ってたけど改めて読み直すとめっちゃ面白いじゃねぇか
— 激|支配人ちゃん山 (@chang_yama_) September 19, 2019
テセウスの船類似のまとめ
次のメディア化で面白そうだなっと思った、「テセウスの船」。
流行りの3冊900円パックが出ていたから、久々に紙の漫画を買った。
僕だけがいない街に似ていて、殺人の罪を犯した父の冤罪を証明するため、過去にタイムスリップするというお話。タイムスリップとか、事件を止める系好きです。 pic.twitter.com/cLaLDjQDpp
— ひとみ (@xhxt_xm) December 27, 2019
今回は、「テセウスの船」と「僕だけがいない街」は類似しているのか、似てるパクリ疑惑についてご紹介をしてきましたが、いかがでしたか?
確かに設定の部分など似ている箇所はありますが、どちらも本当に面白い作品だと思います。
そして、読者の方の感想を見ていくと「タイムスリップして過去を変えて事件を止める、などのストーリー性が好き!」という方も非常に多いので、僕だけがいない街を読んで面白い!と感じた人ならテセウスの船もきっと楽しめますよ!
これから実写ドラマもスタートしますので、ドラマ&漫画どちらも合わせて楽しんでみてくださいね~♪